新型コロナウイルス感染症に翻弄された2020年。心ならずも結婚式が延期・中止となった方もいらっしゃるでしょう。
そんな場合、年賀状の添え書きには、普段以上に悩んでしまうかもしれませんね。結婚するのが本人の場合、相手方の場合と分けて、おすすめ文例をご紹介します。
結婚式が変更に…状況にあった年賀状で気持ちを伝えよう

新型コロナウイルスの感染拡大の影響をさまざまな形で受けた2020年、予定していた結婚式の変更を余儀なくされた方も多いのではないでしょうか。年賀状の準備をする時期となって、添え書きをどう記せばよいのか迷うこともあるでしょう。
もちろん結婚式の招待状を送っている方には、式のキャンセルや延期を決めた時点で既に連絡をしていることと思いますが、せっかくの機会なので新年を迎えたご挨拶と共に、それぞれの状況にあった添え書きで今の気持ちを伝えられるといいですね。
添え書きで気を付けたいこと

ただ、年賀状の添え書きではいくつか気を付けたい点があります。
結婚と同じくお正月もおめでたいことなので、いわゆる「忌み言葉」は使用しないのがマナーだとされています。結婚式の中止や延期は相手の予定にも影響することなので、つい「心苦しく」と書きたくなるかもしれません。
ですが、「苦」「病」「絶」「衰」「失」といった語はマイナスの印象を与えてしまいます。年賀状では使わないように注意してくださいね。
また、結婚式の招待状と同様に、年賀状でも句読点を入れないようにします。「、」「。」の代わりにスペースや改行などを使うとよいですよ。
では、結婚式の予定が変更となった場合の添え書き文例をご紹介します。
【おすすめ文例】結婚する本人から送る

まずは結婚する本人から年賀状を送る場合の文例をご紹介します。
結婚式を中止した場合
結婚式をやむを得ず中止とした場合でも、結婚そのものには祝福の言葉をいただいた方も多いのでは?年賀状であらためて感謝の意を伝えたり今後の生活の前向きな姿勢を記したりすると、明るくまとめられるのではないでしょうか。
親戚・会社関係へ
昨年はコロナの影響により
思いがけない状況となりました
急な予定変更にもかかわらず
温かい祝福の言葉とお気遣いをいただき
感謝の念でいっぱいです
○○さんのご健康とご多幸をお祈り申し上げます
結婚して初めてのお正月を迎えました
私たちの結婚式は実施を見送ることとなりましたが
○○さんの温かいお心遣いに心から感謝いたします
今後ともご指導のほどよろしくお願いいたします
友人へ
昨年はお世話になりました
コロナの影響を考えて
私たちの挙式披露宴は見送ることになりましたが
○月に入籍し新居をかまえる予定です
二人で協力しながら楽しい家庭を築いていきたいと思っています
またお会いできる日を楽しみにしています
結婚式を延期した場合
結婚式を延期した場合も、お祝いや気遣いなどに対して感謝の言葉を伝えられるとよいですね。当日への思いや抱負をつづるのもよいと思います。
親戚・会社関係へ
先日は心のこもったお祝いの言葉をいただき
誠にありがとうございました
あらためて日程が決まりましたらご連絡いたしますので
ぜひご出席いただけると幸いです
時節柄お体を大切になさってください
旧年中は様々なお心遣いをいただきありがとうございました
私たちの結婚式は延期することとなりましたが
当日お会いできることを心より楽しみにしております
本年もどうぞよろしくお願いいたします
友人へ
昨年はいろいろとありがとう
結婚式の日程変更にもかかわらず
快いお返事にほっとしました
いつも優しい言葉に助けられています
当日会えるのを楽しみにしています
結婚式を縮小した場合
コロナの状況を見ながら結婚式の計画を縮小し、家族や親族のみで行った方もいるでしょう。もし写真撮影を行ったのなら、写真をプリントした年賀はがきでお披露目するのもおすすめです。
親戚・会社関係へ
昨年は公私にわたりお世話になりました
私たちの結婚式は当初の予定から変更となりましたが
昨年○月に家族のみにてとりおこないました
まだまだ未熟なふたりですが一歩ずつ進んでいきたいと思います
本年も変わらぬご交誼をお願い申し上げます
このたび私たちは○月○日に結婚いたしました
本来であればご臨席いただきたいところでしたが
コロナの影響に鑑みてつつましく式を挙げることといたしました
今後ともよろしくご指導のほどお願い申し上げます
友人へ
昨年○月に結婚しました
コロナ流行のこともあり親族のみで食事会を行いました
撮影した写真にて新しい家族を紹介させてください
下記の住所にて新生活を始めていますので
コロナが収束した際は ぜひお立ち寄りくださいね
幸多き一年でありますように
【おすすめ文例】結婚する方へ送る

逆に年賀状を送る相手方の結婚式が変更になった場合、以下のような文を記してみてはいかがでしょうか。
結婚式が中止になった場合
たとえ結婚式というお祝いの席がなくなったとしても、結婚を祝う気持ちに変わりはないはず。祝福の言葉を書き添えると喜ばれることでしょう。
親戚・会社関係へ
おふたりで穏やかなお正月をお迎えでしょうか
コロナの流行で結婚式に参列することはかなわなくても
祝福する気持ちに変わりありません
笑顔いっぱいのご家庭を築かれますようお祈り申し上げます
いつも親身なご指導をいただきありがとうございます
昨年は思いがけないこととなりましたが
○○さんの変わらない笑顔にこちらの方が励まされる思いでした
ご結婚されるお二人を見ならい人間的に成長していきたいと思います
本年もお力添えのほどよろしくお願い申し上げます
友人へ
ご結婚おめでとうございます
コロナの状況が落ち着いたら
あらためてお祝いの機会を設けさせてください!
ぜひ食事にでも行きましょう
おふたりのご健康と幸福をお祈りしています
結婚式が延期になった場合
婚約中の当人はまだ何かと大変な日が続くかもしれません。当日を楽しみにしているといった言葉で、応援の気持ちをさりげなく届けられるとよいですね。
親戚・会社関係へ
旧年中は大変お世話になりました
先日はご多用中にもかかわらず
ご連絡とお気遣いの言葉をありがとうございます
お二人の大切な日を心おきなく一緒に楽しめるように
少しでも早くコロナが収束することを祈念いたします
昨年は何かとお心遣いいただき ありがとうございました
あらためて結婚式日程のご連絡を楽しみに待っています
○○さんのご健康とご多幸を祈っております
友人へ
ご無沙汰しています
お祝いの日は少し先になったけれど
コロナに用心しつつ体調を整えて
当日会えるのを楽しみにしています
新しい年が○○さんにとって素敵な一年になりますように
年賀状は感謝や抱負を伝えるよい機会に!

2020年の新型コロナウイルス感染拡大によって、結婚式という大きなイベントを変更せざるを得なかった方は、いろいろと複雑な思いを抱いているかもしれません。
中止や延期、縮小などそれぞれの判断は異なるかもしれませんが、せっかく年賀状を送るのなら、いただいた言葉への感謝や今後の抱負を伝えられるよい機会ととらえてみてはいかがでしょうか。
年賀状を送るお正月もまたお祝いごとなので、元日の雰囲気を壊さないよう相手への配慮を忘れないようにしたいですね。
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