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喪中はがきの失敗しない書き方を徹底解説!いつ出す?マナーや文例も

冬景色と郵便ポスト

「喪中はがき」は、喪中のためお正月のお祝いを避け、年賀状を出せないことをお知らせする挨拶状です。正式には「年賀欠礼状」と呼ばれており、決して訃報をお知らせすることが目的ではありません。この記事では、知らないと後悔する、喪中はがきの書き方やマナーをご紹介します。すぐにお使いいただける文例もご用意していますのでぜひご活用ください。

そもそも喪中はがきとは?

喪中はがきの風習が広まったのは明治時代。郵便で年賀状をやりとりするようになったことがきっかけです。そもそも「喪中(もちゅう)」とは、身内が亡くなった日から1年間にあたる期間のこと。よく似た言葉に「忌中(きちゅう)」がありますが、忌中は、仏式では法要を営む四十九日間の事を指します。二つとも亡くなった人を偲び喪に服す期間の事を指し、基本的にはその過ごし方やマナーは同じです。

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出す出さないの一般的な目安は二親等 まで

どの範囲の親族が亡くなった場合に喪中はがきを出す必要があるのでしょうか?一般的には、二親等までの家族が亡くなった場合、といわれています。両親、配偶者、子供が一親等、兄弟姉妹、祖父母、が二親等です。

ただし、二親等の場合は「同居をしているかどうか」で決めるという意見もあります。例えば別居している祖父母の場合は、通常通り年賀状を出す、という方も多いようです。

ビジネス相手の場合はどうする?

また、プライベートかビジネスかによって使い分けるケースも珍しくありません。ビジネスでは、喪中にしないで通常通りに年賀状を送るということもあります。

このように、喪中はがきを出すかどうかは、ある程度当事者の考えに委ねられているというのが現状で、正しいルールが確立されているわけではないようです。

喪中でも年賀状は受取できる

また、年賀状を拒否するものでもありません。喪中であっても年始の挨拶をお受けすることは可能です。

ママ
ママ
喪中はがきは訃報を連絡するために出すわけではないのね。喪中でも年賀状のやり取りはマナー違反じゃないことも、知らなかったわ

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知っておきたい喪中はがきのマナー

投函時期は11月中、遅くとも12月の初旬まで!

筆記具を持つ女性

喪中はがきを送る場合、最も気をつけたいのが投函時期です。 喪中はがきは、受け取る方が年賀状を用意する前に出すことが一般的です

年賀状の準備前に届くように送るのがマナー

年末は何かと忙しいため、年賀状の準備を早くから進める方も少なくありません。喪中はがきを送った方に気まずい思いをさせないためにも、11月中に投函するのが理想ですね。 どんなに遅くとも年賀状の投函受付が開始される12月15日までに出しましょう。

喪中はがき、もし間に合わなかったら…

受取った年賀状に、寒中見舞いでお返事を書くと良いでしょう。毎年年賀状を年末ぎりぎりに出している方は、「年賀状の準備が早い方もいる」ということを頭において、できるだけ早めに喪中はがきの準備をしたほうがよさそうです。

知らないと恥をかく?喪中はがきの書き方

疑問がいっぱいの女性

喪中はがきに正しいルールはないと書きましたが、それでも冠婚葬祭の手紙には共通のルールがあります。 ネット印刷会社の場合、各社例文が多数用意されているので選ぶだけで安心ですが、念のため喪中はがきのマナーを確認していきましょう。

覚えておくと安心!喪中はがき6つのマナー

1.句読点を使わないこと。
2.行の最初を一段落下げない。
3.アラビア数字を使わず、漢数字で統一する。
4.喪中はがきは、切手部分に「胡蝶蘭」をデザインしたはがき。
5.切手を貼り付ける場合は「弔事用63円 普通切手花文様」を利用する。
6.基本は縦書き。

ただし、最近は横書きでデザインも凝ったものを使う人も増えています。ビジネスでのお付き合いのある方や年上の方に対するお知らせ以外であれば横書きでも良いでしょう。

喪中はがきに絶対書くべき3つのこと

〇喪中のため、新年の挨拶ができないこと。
〇 誰がいつ、何歳で亡くなったかの報告。
〇 故人が生前お世話になったことのお礼や、一般的な挨拶。

誰がいつ、何歳で亡くなったかの報告ですが、年齢は数え年で記入することが一般的です。日付は書く必要がなく、亡くなった月だけを記載します。

今すぐ使える喪中はがきの文例紹介

それでは、喪中はがきに使える文例をいくつかご紹介します。

喪中につき年末年始のご挨拶を失礼させていただきます
本年●月に 母●●が永眠いたしました
ここに本年中に賜った御厚意を感謝すると同時に明年も変わらず御厚誼のほどよろしくお願いいたします

喪中のため年末年始のご挨拶をご遠慮申し上げます
本年●月に岳父●●が享年●歳で永眠いたしました
生前に賜りましたご厚情を故人に代わって深謝いたします

喪中のため年頭のご挨拶を失礼いたします
長らく病気療養を続けておりました父●●が ●月に永眠いたしました
本年中はご厚情を賜り本当にありがとうございました
心より感謝をいたします 良き年になりますよう心からお祈り申し上げます

年内に親族が2人以上亡くなった場合の文例

例えば祖父母が同じ年に亡くなった場合は、喪中はがきを2枚出さなくてはいけないのでしょうか?

親族が2人以上亡くなった場合は、以下に紹介する例文のように1枚の喪中はがきに並べて書きます。

喪中につき新年のご挨拶をご遠慮申し上げます
本年五月に祖母年子が90歳で
九月に祖父年男が94歳にて永眠いたしました
これまで賜りましたご厚情に 故人に代わりまして深謝いたします

喪中はがきを出さなかった人から年賀状をもらった場合の文例

寒中はがきを書く女性

喪中であることを知らずに年賀状を送ってくださった方には、

・喪中であるため、年賀状を出さなかったこと
・喪中の連絡をしていないことのお詫び

この2点を文章に折り込みます。返事は松の内が過ぎてから(1月8日以降)寒中見舞いとして送ります。

寒中お見舞い申し上げます
お年始のご挨拶をいただき ありがとうございました
昨年●月に●●が●歳にて永眠いたしましたため 新年のご挨拶ができませんでした
連絡が行き届かなかったこと 心よりお詫び申し上げます
厳しい寒さが続きます どうぞご自愛くださいませ

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喪中のとき、年賀状は受け取れる?

バッテンを示す女性

喪中はがきは「年賀状を送らないでください」とお知らせするためのものではありません。前述した通り、「こちらから年賀状を出すことができません」ということをお知らせするための挨拶状です。

年賀状を送ることはできませんが、年賀状を受け取ることは可能です。ただ、喪中はがきを受け取った相手が「送ると失礼にあたる」と考えてしまい、年賀状を出さない場合が多いでしょう。

もし年賀状を受け取りたい場合は、喪中はがきに一言付け加えると相手も状況を理解し、「送っていいのかどうか?」を迷いませんね。以下のような文章を付け加えると良いでしょう。

なお年賀状をいただくと励みにもなりますため
どうぞ例年どおりお送りいただくと幸いです  
年賀状で皆さまの近況をお知らせいただけると嬉しいです
いつものように皆さまの年賀状をお待ちいたします

年末に不幸があった場合の喪中はがきの書き方やマナーは?

ここまで、喪中はがきは11月中に送るのがおすすめだとお伝えしてきました。とはいえ、年末に身内が亡くなるというケースもあります。時期的に「喪中はがきを送るべきかどうか?」を迷う人も多いのではないでしょうか。そんな場合どのようにしたら良いのかを紹介します。

12月に身内に不幸があったら

12月のカレンダー

12月に不幸があり、喪中になる場合もあります。そのような場合は迷いますね。

年内に届くように喪中はがきを送るという選択もあります。しかし、すでに相手が年賀状を出してしまっているような場合は、余計な気を遣わせてしまうかもしれません。

その場合は焦らずにじっくりと丁寧な寒中見舞いでの挨拶をするのがおすすめです。

時期的に喪中はがきが間に合わなくて寒中見舞いを出す場合の文例も紹介▼

自分が年賀状を出してしまっていた場合は

12月に入ってからだと、「自分自身がすでに年賀状を投函してしまった」ということもあるでしょう。状況にもよりますがそのままにして、改めてお知らせをしても大丈夫です。相手の方に年賀状が届いても全く問題はありません。

それでも相手の方に年賀状が届かないようにしたい方は、すでに投函した年賀状を差出人に戻す「取り戻し請求」を郵便局でしてみましょう。取り戻し請求は、本人確認をする差出人のみができます。

投函後すぐの場合は地元の郵便局で取り戻せます。しかし、数日過ぎている場合、投函したものは送り先に応じて分割され移動するため、相手先の最寄り郵便局でのみ受け取れます。その場合は手数料が発生します。

ママ
ママ
年賀状をいただいても、また自分が送ってもマナー違反にならないのね。年末にバタバタせず、寒中見舞いでお知らせするほうがいいわね

年賀状、年始状をいただいた人へは寒中見舞い

年始の挨拶をする女性

前述したとおり、喪中であっても年賀状を受け取ることはマナー違反にはなりません。いただいた年始の挨拶状には、やはり返事をお送りするのがマナー。「喪中はがきを出さなかった方から年賀状をいただいた」場合と同様、年初めは慌てずに、寒中見舞いという形でご挨拶をするのがおすすめです。

まとめ

喪中はがきを出す時期や、書き方など、喪中はがきに関わるマナーについてご紹介しました。 誰に出すのか、何を書くのか?については、明確な決まりはありません。地域や宗教によっても異なってきますので、各ご家庭の年長者にアドバイスを受けるなど、周囲に相談してみることもおすすめします。

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