ビジネス関係の相手に送る年賀状では、万が一にも失礼のないようマナーに気を配りたいですね。会社の上司や取引先に良い印象を与えられるような年賀状を作るには、どうすればよいのでしょうか。
基本的なマナーをふまえた上で、簡単に作る方法やその理由をご説明します!
目次
取引先や上司へ送るときは宛名や賀詞などマナーに注意!
印象の良い年賀状は、会社の上司や取引先との関係を今後円滑にしてくれるかもしれません。逆にマナーや注意点などを知らずに年賀状を送ってしまうと、出した人の印象まで悪くしてしまう恐れもあります。
まずは基本的なマナーをご紹介します。
表面の宛名の書き方
相手の住所や会社名を間違いのないよう書くのはもちろんですが、安易に省略をしないようにしましょう。
住所や会社名は省略しない
住所では都道府県や番地、建物名を略さずに記します。また会社名も正式名称を書くのがマナーです。
《例1 番地》
× 1-2-3 → 〇 一丁目二番三号
《例2 社名》
×(株)○○ → 〇 株式会社 ○○
社名には「御中」の敬称を
注意したいのが宛名につける敬称です。会社にあてて年賀状を送る場合は、社名の下に「御中」をつけます。
一方、会社の中で特定の人物にあてて送る場合に、姓名のあとにつける敬称は「様」です。会社名+姓名の形ですが、会社名の方に「御中」はつけず、姓名の方にのみ「様」をつけます。
もし同じ会社の中に年賀状を送りたい人が複数名いるとしても、宛名を連名にして出すことは避けてくださいね。一人一人にあてて送る方が印象が良いでしょう。人数が多い場合は部署あてにするのも良いでしょう。
賀詞は 4文字以上を選ぶ
お祝いの言葉である賀詞にはさまざまなものがありますが、ビジネス関係者に送る年賀状に、1~2文字の短い賀詞を用いるのはNGです。
短い賀詞は表現を簡略にしたもので丁寧さに欠け、ビジネスの相手や目上の人に使用すると失礼にあたります。
〇 → 「謹賀新年」「恭賀新春」「あけましておめでとうございます」「謹んで新年のお慶びを申し上げます」
× → 「寿」「迎春」「賀正」
句読点と忌み言葉は使用しない
年賀状の挨拶文で気をつけたいのは、「、」「。」といった句読点、そして忌み言葉を使わないようにするということです。
これはビジネス関係に限らず、どんな相手に送る場合にも共通する年賀状のマナーです。
句読点を使用すると、お祝いの言葉を「区切る」ことになるので、これを避けます。
《年賀状で使用NGな 忌み言葉 》
「去」「失」「終」「切」「滅」等
デザインでの注意点
ビジネス年賀状では、通信面(裏面)のデザインも礼儀をわきまえたものにしたいですね。相手との関係にもよりますが、カジュアルすぎるデザインや家族で撮った写真の使用は避けた方が無難でしょう。
ただ普段から家族ぐるみで仲良くしている人など、相手を考慮して送ると良いでしょう。
元日に届くように準備する
誰にあてて送る年賀状であっても言えることですが、特にビジネス関係の年賀状は元日に届くよう手配しておきたいものです。確実に元日に届けてもらうためには、12月25日までに投函できるよう準備しておきます。
もし年賀状を送っていない相手から届いた場合は返信を怠らず、すみやかに年賀状もしくは寒中見舞いを出すようにしてくださいね。
ビジネス年賀状は印刷会社への依頼がおすすめ!
ビジネス関係の相手に送る年賀状では、友人や親戚あてのものとは異なるマナーに注意する必要があります。
手間なくビジネス年賀状を作成するには、簡単に申し込みできる印刷会社に依頼するのがおすすめです。
豊富なデザインの中から選べる
年賀状印刷会社ではさまざまなパターンに合わせて、多くのデザインが用意されています。
「おしゃれ」「カジュアル」「写真フレーム」といったデザインパターンで選べるのはもちろん、ビジネス専用のカテゴリが設けられているサイトも多いです。
ビジネス カテゴリ内では、ビジネス向けにふさわしいデザインに絞って、自分や相手に合うものを簡単に選べるようになっていて、代表的なデザインには、以下のようなものがあります。
●お正月アイテムや干支の入った定番デザイン
●筆文字や墨絵、切り絵、和柄などを使用した和風デザイン
●シンプルなイメージのモノクロデザイン
例文が入っていて挨拶文に悩むことがない
多くの印刷会社のサイトでは、年賀状デザインは挨拶文の例文が既に入った状態で表示されます。
ビジネスカテゴリであれば、挨拶文に入っているのはビジネス関係の相手に送ってもおかしくない文章です。「この挨拶文で大丈夫かな?」と心配することなく年賀状作成を進めていけますよね。
もちろん事前に入っている文例を、より相手との関係にふさわしい内容に変更することも可能です。
宛名の入力が便利!
最初に年賀状を送る相手の住所録を入力する必要はありますが、一度登録さえすれば翌年も使用できます。変更がなければあらためて入力する手間もいらないので便利ですよ。
また、印刷会社の方できちんと設定されているので、敬称のつけ方やレイアウトなども失礼にあたらない形で宛名が入ります。
ビジネス年賀状を簡単に作成できる印刷会社は?
年賀状を作成できる印刷会社は数多くあり、どこに依頼すべきか迷うこともあるかもしれませんね。
ビジネス用カテゴリのある代表的な印刷会社を以下に挙げました。ビジネス年賀状を手軽に作りたい人は参考にしてみてくださいね。
印刷会社 | デザイン数 | 特徴 |
おたより本舗 | 88種 | カラフルな写真デザインやゴールドトナーを使った華やかなもの、シンプルなモノクロまで種類が豊富 |
挨拶状ドットコム |
企業向け150種 ショップ向け150種 |
重厚感のある企業向け・おしゃれ感のあるショップ向けに分かれている |
ふみいろ | 235件 | 定番イラストのほか、写真ありやかわいらしいもの、ポップなデザインも揃う |
ネットスクエア |
206件 | イラストは多色づかいの柔らかめの雰囲気のものが多い |
しまうまプリント | 47件 |
伝統的な絵柄からポップなイラストまで揃う・写真フレームは大きめ、カジュアルな雰囲気 |
年賀家族 | 24件 | 写真フレームの入るものやシックな雰囲気でショップ向きのオシャレなものが揃う |
こういったカテゴリの中には、単にビジネス関係の相手用というだけでなく、企業として出せる年賀状デザインも含まれています。印刷会社によっては差出人の入力欄を法人仕様にできるという機能もあります。
自分の目的や好みに合った年賀状をぜひ探してみてくださいね。
▼おすすめの年賀状印刷の会社は?▼
マナーを押さえた好印象の年賀状で今後のビジネスも良い展開に!
ビジネス上の付き合いで年賀状を送る場合、マナーとして注意すべき点がいくつかあります。
宛名面では住所や会社名を省略せず、敬称は「御中」や「様」を正しく使い分けることが大切です。通信面の賀詞は4文字以上ものを選び、挨拶文では句読点や忌み言葉を避けるようにします。
また、間違いなく元日に届けられるよう早めに準備をしておきたいですね。
大事なお付き合いの相手に失礼のない年賀状を手早く作成するためには、印刷会社に依頼することも検討してみてください。
マナーをきちんと押さえた好印象の年賀状は、今後のビジネスやお付き合いを良い展開へと結び付けてくれるかもしれませんね!