引っ越し報告を兼ねた年賀状では、挨拶文とともに新住所を記載して知らせますが、相手方では旧住所にあてて年賀状を準備しているかもしれません。
郵便局で転送手続きをしておけば、旧住所あての年賀状も受け取れます。転送手続きの詳細や方法をご紹介します。
目次
郵便局の転送サービスって?いつからいつまで転送されるの?
引っ越しをした時期によっては転居の挨拶状を出さず、年賀状で報告を兼ねることがあります。ただその場合、引っ越しのことをまだ知らない相手が、旧住所あてに年賀状を送ってしまうということも考えられます。そんな時のために、郵便局の転送サービスに登録をしましょう。
郵便局の転送サービスとは
郵便局の転送サービスは、 引っ越しの際に必ず登録しておきたいサービスです。手続きをしておくと、旧住所に届いた郵便物を新住所の方に届けてもらえます。
一家そろって引っ越しをした場合だけでなく、家族のうちの一人だけが離れて暮らし始める場合にも利用可能。転送サービスの利用には、特に料金などはかかりません。
転送してもらえるのはいつからいつまで?
転送が開始されるのは転居届を出してすぐではなく、3~7営業日後からとされています。この期間を考慮に入れて、引っ越しの日程が決まったら早めに手続きする方がよさそうですね。
基本的にこの転送サービスは、1年間行われることになっています。
気を付けたいのが、サービスの終了日です。転送サービスが継続されるのは、転送開始日からではなく、手続きをした日から数えて1年間です。
例えば、11月1日に転居届を出し、11月7日から郵便物の転送を始めてもらったとします。この場合、11月1日から1年間転送してもらえるということですね。
郵便局の転送手続きの方法は3つ!具体的な手順
郵便局での転送手続きを行うのは、以下のどの方法でも可能です。
●最寄りの郵便局に行って窓口で手続きする
●ポストに記入済みの転居届を投函する
●PC・スマホからオンライン手続きをする
では、ここからはそれぞれの具体的な転送手続きの方法をご紹介します。
郵便局窓口での転送手続き
郵便局の窓口に転居届を出す場合、本人確認また旧住所の確認のための書類等が求められます。
本人確認には運転免許証や健康保険証、旧住所の確認には転居者の運転免許証のほかパスポートや個人番号カードなど住所記載があるもののいずれかを持参して提示します。
転居届に記入する内容は、以下の項目です。
●届出年月日
●転送開始希望日
●旧住所
●転居者氏名(家族がいる場合など転居者全員)
●新住所
旧住所に残る人がいる場合はその人数、提出者が転居者と異なる場合はその氏名も記します。
郵便局の転送サービスの詳細は以下でも確認できます。最寄りの郵便局を探せますよ。
ポストへの投函で転送手続き
転居届を郵便局の窓口で出さず、近隣のポストに投函して手続きすることも可能です。
引っ越しの日程がはっきりする頃には、さまざまな準備や所用が重なり、平日に郵便局へ立ち寄ることが難しくなっているかもしれません。
事前に転居届の用紙をもらっておけば、日時が確定した時点で記入し、投函することができますよね。その場合、転居届に切手を貼る必要はありません。
インターネットからの転送手続き
PCやスマホを使って、インターネット上から手軽に手続きすることもできます。オンラインでの手続きなら24時間可能です。
ただし、PC、スマホどちらの場合も携帯電話番号の確認が必要なので、携帯電話やスマホ、PHSを所持している方に限られます。
まずは郵便局のe転居へアクセスし、表示される手順にしたがって進めていきます。以下はPCからの手順です。
1.申し込みページで規約を読み、「同意する」にチェックを入れます
2.姓名とメールアドレスを入力し、確認メールが届くのを待ちます
3.旧住所、新住所等の情報を入力します
4.転居者の情報を入力します
5.表示される「転居届受付確認センター」の連絡先へ、携帯電話から電話します
6.届出者が確認されたら、受付完了です
e転居のページはこちらです。
ちなみに、どの手続き方法でも受付番号(10桁の英数字)が発行され、インターネットから転居届の受付状況を確認できます。
年賀状が届かない!そんなときは郵便局に問い合わせを
事前に転居届を出している場合、翌年の年賀状はいつ届くのでしょうか?通常どおり元日に受け取れるのでしょうか。
実は必ずしも元日に届くとは限りません。
もちろん早めに出された年賀状は、元日に届けられるよう処理されていきます。ただ、年賀状を抱える郵便局は普段より忙しい上に、転送される場合は更に処理の段階が増えています。
年賀状が投函された時期や郵便局の地域によっては、元日に間に合わないケースも出てくるケースも。とはいっても、きちんと転送届が受付されていれば、数日待つうちに届けられるでしょう。
注意したいのは、気付かないうちに転送サービスの期間が過ぎてしまっていた場合です。1年の転送期間が終了すれば、旧住所あての郵便物が転送されることはありません。
この場合、ある程度の期間郵便局で保管した後に差出人に戻されるようです。
いつも届くはずの相手から年賀状が届かない場合、タイミングとして最寄りの郵便局に保管されていることもあり得ます。おかしいなと感じたときは郵便局に問い合わせると、案外すぐに年賀状の行方が判明するかもしれません。
引越し報告がわかりやすい年賀状は2パターン
引っ越し報告の内容を入れて年賀状を送ったはずなのに、翌年も旧住所あてに年賀状が届いた…。コミュニティサイトなどにはそんな失敗談も寄せられています。
引っ越し報告を兼ねた年賀状では、できれば1度でしっかり引っ越しのことや新住所を認識してもらえるとありがたいですよね。
引っ越し報告をわかりやすく伝える年賀状は、次のようなポイントを押さえています。
1.引っ越しがわかるデザインや写真を使用している
2.差出人住所のところに「新住所」「転居しました」などと書かれている
パッと見てわかってもらうには1、さりげなく伝えたいなら2といったふうに、2つのパターンのどちらかを選ぶとよいですよ。
たとえば「おたより本舗」では、差出人を入力する際に、住所前追加文を指定して「新住所」「転居しました」といった言葉を入れることができます。こうしたサービスを利用するのもおすすめです。
転送サービスを忘れず新しい住まいで年賀状を受け取ろう
年賀状で引っ越し報告をする場合、新住所を知らない相手は旧住所あてに年賀状を送ってしまうかもしれません。事前に郵便局で転送手続きをしておけば、新しい住まいへ配達してもらえます。
転送届を出す方法は、郵便局窓口、ポストへ投函、オンラインの3つ。転送サービスが継続されるのは基本的に1年間です。
転送届を出し忘れた、転送サービス期間が過ぎていたなどの理由で、送られてくるはずの年賀状が届かない場合は郵便局に問い合わせてみてください。一時的に保管されている可能性もあります。
せっかく送ってくれた年賀状を新しい住まいで受け取るために、転送サービスの申し込みを忘れないようにしてくださいね。
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