離婚した翌年の年賀状はどうすればよいのでしょうか?いつも年賀状を出している相手の中にまだ離婚を知らせていない人もいるのなら、なおさら悩みは大きいかもしれません。
今回は、離婚後の年賀状について取り上げ、挨拶文で報告する場合の例文もご紹介します。
離婚後の年賀状はどうする?
毎年夫婦や家族の連名で年賀状を出していた場合、離婚した次の年はどうしたものかと悩むかもしれません。なかなか顔を合わせる機会がない相手には、まだ離婚を伝えられていないということもあると思います。
今の状況や気持ちに合った選択を
そもそも年賀状で離婚を報告してもよいものか、不安に思う方がおられると思いますが、年賀状では近況報告をすることも多く、離婚を伝えること自体に問題はありません。
ただ、人によってそれぞれ離婚した時期やそれまでの経緯は異なります。離婚して1年近く経つ場合とついこのあいだ離婚したばかりとでは、年賀状に向かう気持ちも大分違うのではないでしょうか。
年賀状を出すか出さないか、また出すならどんな形にするのか…。自分の状況や気持ち次第で、無理のない方法を選んでよいと思います。
離婚後の年賀状の選択肢
選択肢としては以下のようなパターンが挙げられます。
今回は年賀状を出さない
離婚の時期からまだまもない場合、また離婚に至った事情などから、年賀状を用意すること自体が精神的につらい、という人もいるでしょう。
もちろんそんなときは無理をせず、出さないという選択をしても大丈夫です。気持ちが落ち着くのを待ってから年賀状の再開を考えてみてください。
離婚の報告をする挨拶文を入れる
既に気持ちの割り切りができている、あるいは離婚を知ってもらった方が都合がよいと考えるのなら、挨拶文の中に離婚したことを伝える言葉を入れます。
新年のおめでたい雰囲気を壊すことのないよう、なるべく前向きな文章にするのがポイントです。
挨拶文に謝罪の言葉を追記する
中には結婚してまだ日が浅いのに、離婚することになってしまったケースもあるでしょう。
結婚式に参列してもらった人やお祝いをいただいた人に「申し訳ない」という気持ちを伝えたいなら、挨拶文に謝罪の言葉を付け加えるようにします。
差出人住所や名前でそれとなく伝える
離婚をきっかけに引っ越す人もいるでしょう。女性の場合は、旧姓に戻る方も多いのではないでしょうか。
挨拶文はいつも通りに記し、そうした住所や名前の変化で、それとなく離婚を伝えるようにします。
年賀状の住所が昨年までと変わり、それまで家族の連名だった差出人が単独名や旧姓となっていると、大抵の方は事情を察してくれるものですよ。
年賀状で報告をするメリットは?
離婚経験から時が過ぎて、生活や心がやや落ち着いてきていても、年賀状で報告をするとなるとなかなか気が進まないかもしれませんね。
ただ、年賀状で離婚を伝えておくことには、以下のような意味やメリットがあります。
自分の気持ちの区切りをつけられる
離婚を打ち明けられていなかった人にも思い切って伝えることで、モヤモヤしていた自分の気持ちに一区切りをつけられます。
挨拶文にポジティブな言葉をつづれば、あらためて前を向いて進む覚悟が決められるのではないでしょうか。
今後もお付き合いを続けていける
離婚前家族で暮らしていたときの年賀状は、配偶者の関係を含めてさまざまな相手に送っていたはずです。
相手が自分の離婚を知らなければ、年賀状は元の住所や元の名前にあてて送られてきます。どこかの段階で離婚を知らせておかなければ、今後同じようなお付き合いを続けるのが難しくなるかもしれません。
年賀状を送ることで、これからもお付き合いを続けたいという意思を示せます。
相手に余計な気を使わせずに済む
また、離婚の事実を曖昧なままにしないことで、相手に余計な気を使わせずに済みます。
たとえば相手が間接的に離婚の話を聞いた場合、電話での連絡や年賀状の送付もためらうかもしれません。連絡してよいものか、年賀状はどこに出せばよいのか、あれこれ頭を悩ませるのではないでしょうか。
上手に離婚の報告をしておけば、必要以上の心配をかけずに済みます。
年賀状で離婚報告をするなら?挨拶文の例文を紹介
年賀状の挨拶文で離婚の報告をする場合は、どんな書き方をすればよいのでしょうか?
年賀状が届くのは、当たり前ですがお正月のおめでたいとき。できれば「離婚」とダイレクトに記すよりも、別の言葉で表現する方が相手のお祝い気分に水を差さずに済みます。
自分のためにも相手のためにも離婚を再スタートととらえて、前向きな言葉でつづるのがよいですよ。
ネガティブな感情をそのまま記すと、せっかくのお正月に相手が重い気分になるだけでなく、年賀状の返事や次に会ったときの話題に困ってしまうかもしれません。できるだけ明るい雰囲気で伝えられるよう心がけてみてくださいね。
では、離婚を報告したいときに使える例文をご紹介します。
知人への年賀状の挨拶文【文例】
このたび独身に戻ることとなりました
人生を再スタートさせこれから力強く歩んでいくつもりです
今年もどうぞよろしくお願いいたします
事情により旧姓に戻ることになりました
気持ちも新たに母子三人の生活を楽しんでいます
今後とも変わらぬお付き合いのほどよろしくお願いいたします
昨年長い結婚生活にピリオドを打ちました
新たにスタートさせた人生を精一杯歩んでいきます
今後とも末永いお付き合いをお願いいたします
友人への年賀状の挨拶文【文例】
昨年より実家に戻って三世代にぎやかに暮らしています
いろいろスッキリしたので新しいことにもチャレンジするつもりです!またごはんにでもお付き合いくださいね
今年もよろしくお願いします
昨年より再びシングルに戻ることとなり
気ままな一人暮らしを謳歌しています
時間のゆとりもできたので
今度飲みにでも行きましょう
結婚式の参列者への謝罪【文例】
昨年は結婚式に参列いただき誠にありがとうございました
二人は早くも違う道を歩むこととなり申し訳なく思います
今後ともご指導のほどよろしくお願い申し上げます
昨年の結婚式には心よりのお祝いをいただいたにもかかわらず
私たちはそれぞれの人生を歩むこととなりました
大変申し訳ございません
心新たにがんばっていく所存ですので
今年もご指導ご鞭撻のほど どうぞよろしくお願い申し上げます
▼心に響いた年賀状エピソードなども参考に▼
自分の気持ちに無理のない方法で!
離婚の時期や経緯は人それぞれ違い、年賀状を用意するときの心情も異なります。離婚後の年賀状をどうするかは、自分の状況や気持ちを振り返りつつ無理のないよう判断するとよいですよ。
ただ心情的にしんどくなければ、年賀状で離婚を報告することにもよい面があります。自分の気持ちに区切りをつけられ、相手に必要以上の心配や気遣いをさせずに済むでしょう。
年賀状で離婚を伝えたい場合は、挨拶文に言葉を入れるほか、住所や名前の変更でさりげなく知らせる方法も取れます。
ポジティブな言葉に誰かに伝えることで、自分の気持ちもしっかり前を向いた状態で新しい年を迎えられるかもしれませんね。
▼年賀状を出す気持ちになれない場合は寒中見舞いでご挨拶をしてみては