干支のなかでも、強いイメージのある寅(とら)。寅と聞くと見た目の威圧感や「五黄の寅(ごおうのとら)」のイメージから、近寄りがたい存在と感じる人も多いかもしれません。実際のところはどうなのでしょうか?
この記事では「寅年」生まれの方の特徴や、寅年に起こった過去の出来事をご紹介します!
目次
寅年ってどんな年?語源や意味も
「寅」という字は「演」から来ていると言われています。
「演じる=人の前に立つ」という意味や「演(えん)」という字の語源の「延(えん)」から「延ばす」という意味を表しているそうです。
例えば「演技」という言葉は、「技(わざ)を延ばす(人前で見せる)」という意味から出来たという説もあるのだとか。
このような「人の前に立つ」ことや「延ばす」という意味から、「寅年」は芽を出したものが「成長していく(見えてくる)」年やこれから成長する物事の「象徴が生まれる(始まる)」年と言われています。
寅年に実際に起きた出来事を振り返る!
そんな「成長や象徴」が起こると言われる寅年に起きた実際の出来事を振り返ってみましょう。
1862年・・・アイドル事務所「ジャニーズ事務所」が創業。ここから国民的アイドルが数々と育っていきました。
1874年・・・宝塚歌劇団で「ベルサイユのばら」が初めて公開され代表作に。
1986年・・・株価高騰により「バブル経済の始まり」とされた年。
1998年・・・兵庫県の神戸と淡路島を結ぶ世界最長の釣り橋「明石海峡大橋の開通」により市場の流通やライフラインに大きな向上が見られました。
2010年・・・「小惑星探査機”はやぶさ”が地球に帰還」しました。持ち帰った研究材料の分析が進めば、今まで未知の世界だった宇宙の世界も明るみになっていくかも!?
2022年・・・愛知県にスタジオジブリの作品の世界観を再現した「ジブリパーク」が開園。アニメでみた世界に実際にふれられるなんて、技術の発展と進歩には驚きですね。
寅年生まれの性格・特徴を知ろう!
中国では百獣の王と言えば「虎(寅)」であり、古くから武勇や王者の象徴として扱われてきました。中でも白い虎は「白虎(びゃっこ)」と呼ばれ神様のような存在として人々から敬意を払われてきたのです。
【寅年生まれ】性格と特徴①長所
では、寅年生まれの人はどのような性格や特長をもっているのでしょう?
寅年生まれは、勇敢な性格と優れた行動力で何事にも恐れず立ち向かい、強い信念をもって物事に挑戦していくと言われています。周りから一目置かれ、「カリスマ的存在」と言われる人が多いのも特徴です。
また、団体行動よりも単独行動を好む傾向からも、まさに「孤高の虎」という言葉がぴったりのタイプと言えるかもしれませんね。
【寅年生まれ】性格と特徴②短所と上手く付き合うコツ
しかし、そんな強い信念から寅年生まれの人は自信にあふれているタイプも多く、少し豪快過ぎる面やすぐにカッとなり我を忘れ後先を考えず行動をしてしまいがち。周りが見えなくなり、激しく対立して誤解されやすいところがあります。
また、責任感が強く、負けず嫌い。何でも自分でやりきらないと気が済まず、知らず知らずの内に自分を追い込んでしまうことも。プライドが高いため周りに相談できず、ひとりで抱えてしまうこともあるようです。
そんな寅年生まれの家族や友人には「無理をし過ぎていないか」聞いてあげましょう!
血が上った頭を少し冷やさせ周りとの間を少し取り持ってあげるといいですよ。
また、プライドが高く指摘やアドバイスは一見嫌がりそうな寅年ですが、頭の回転も早く物事の判断に優れているので、正しい指摘によって信頼関係が強まる場合もあります。
まさに「虎穴にいらずんば虎児を得ず」ですが、くれぐれも状況や内容に注意して「虎の尾」は踏まないように気を付けてくださいね。
寅年生まれの有名人一覧
上記のような性格と特徴からも男女問わず何かと話題になる人が多く「カリスマ的存在」と呼ばれる方が多いです。海外でもレディー・ガガ(歌手)やウサイン・ボルト(元陸上)、トム・クルーズ(俳優)など名だたる顔ぶれが揃います。
1938年生まれ・・・松本零士(漫画家)、 細木数子(占い師)、小林旭(俳優)
1950年生まれ・・・和田あき子(歌手)、舘ひろし(俳優)、梅沢富美男(歌手)
1962年生まれ・・・藤井フミヤ(歌手)、松田聖子(歌手)、布袋寅泰(ミュージシャン)、木梨憲武(タレント)
1974年生まれ・・・吉田羊(女優)、山本太郎(政治家)、松井秀喜(元プロ野球)、尾田栄一郎(漫画家)
1986年生まれ・・・石原さとみ(女優)、本田圭佑(サッカー)、ダルビッシュ有(メジャーリーガー)
1998年生まれ・・・広瀬すず(女優)、八村塁(NBA)、藤田ニコル(タレント)
※敬称略
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寅年生まれと相性の良い干支と悪い干支
寅年と相性の良い干支と悪い干支を一覧にしてみました。相性が良くないとされるケースも、上手くいくポイントを載せましたので、参考にしてみてくださいね。
<相性の良い干支>
◆子年・・・行動的で似たような性格のためお互いの長所が伸びる良い相性。
◆丑年・・・寅年が丑年を引っ張り、お互いに良い刺激を与える良い相性。
◆寅年・・・同じ性格から阿吽の呼吸で非常に気が合い良い相性。
◆卯年・・・卯年が惚れてしまうので寅年が嫌にならなければ良い相性。
◆辰年・・・似たもの同士で気が合う良い相性。
◆午年・・・お互いが行動的なので非常に気が合う好相性。
◆未年・・・性格は違いますがそれが上手く作用しやすい良い相性。
◆戌年・・・考え方が似ていて心を許し合える非常に好相性。
<相性の悪い干支>
◆巳年・・・お互いの性格が真逆であまり良くない相性。(違いを理解しよう)
◆申年・・・一見似た者同士ですが、やり方や意見が異なりあまり良くない。(役割を分担しよう)
◆酉年・・・共通点があまりなく理解できないままになりやすい。(お互いの良いところを見つけよう)
◆亥年・・・お互いプライドが高く意見を変えないので衝突しやすい。(一歩引いてみよう)
中でも同じ寅年同士の相性が非常に良く、藤井フミヤ(1962年生まれ)と木梨憲武(1962年生まれ)の仲の良さは有名ですね。また、本田圭佑(1986年生まれ)と岡崎慎司(1986年生まれ)の2人はサッカー日本代表でも大活躍しました。
【干支・雑学】寅年にまつわるトリビアを紹介
寅年にまつわるトリビア・雑学を簡単にまとめました。
①母の深い親心
ことわざで「虎は千里行って千里帰る」とあります。このことわざは虎が1日で千里を往復できるということから優れた行動力や勢いを意味することが多いのですが、単独で狩りを行う母親が巣穴に残した子どもの元へ千里の道でも帰るという母の深い親心を表す場合もあります。
②寅(虎)で金運UP!?
千里の道を帰る(戻る)ということから、寅の日は金運や旅行運が良いとされています。新しい財布をおろすのも寅の日がおすすめです。
インターネットで「●●年 寅の日」と調べると、カレンダーが出てきますので、気になるイベントごとの時は調べてみてくださいね。
③寅と鬼の意外な関係
家の間取りなどで耳にする「鬼門」。鬼門とは、鬼(邪気)の出入りするところと言われ、方角は北東です。この北東は、干支でいう「丑寅」の方角に当たるそうです。
そこから、鬼の特徴である角(つの)は丑の角、牙は寅の牙がついていると考えられています。さらにパンツの柄にも虎の皮が使われていますね。
④「五黄の寅」の成り立ち
五黄(ごおう)というのは九星と呼ばれる古代中国の民間信仰の1つで、最も力が強いとされる「五黄土星」が由来です。
この五黄土星と寅年が重なる年を「五黄の寅」と言います。五黄の寅は36年に一度巡ってきますが、2022年はまさにこの年。古くは、この年に生まれた女性は気が強く、夫を尻に敷き、寿命までも縮めるなどと言われていたようです。
干支の雑学を上手く活用して生活に役立てよう!
寅年の雑学や性格と特徴に親心を表すことわざがあるように、寅年の人は家族や友人想いな面も強く、周りにいるだけで非常に頼りになる心強い存在です。力強さや近寄りがたいイメージが強かった方も、この機会に距離を縮めて、よりお互いを知ることが出来るとよいですね。