年末の忙しい時期にやっと年賀状を書き終えて投函したのに、「あて所に尋ねあたりません」とスタンプが押されたた年賀状が戻って来たことありませんか?
実は一度戻ってきた年賀状は、再送することも可能です。いったいどのような手続きが必要なのでしょうか。
この記事では「あて所に尋ねあたりません」の意味と対処方法を詳しくご紹介します。
「あて所に尋ねあたりません」ってどういう意味?
そもそも郵便物に「あて所に尋ねあたりません」と書かれて返送されてくるのはどういう意味なのでしょうか。「年賀状の受け取りを拒否されているのではないか」と心配になることもあるでしょう。まずは「あて所に尋ねあたりません」の意味と原因を考えてみましょう。
「あて所に尋ねあたりません」とは?
「あて所に尋ねあたりません」と年賀状にハンコが押されて戻ってくる場合は、“宛先の住所に受取人が居住していない”という意味になります。
そのため、決して「 年賀状の受け取りを拒否されている」わけではありません。宛先に書いた住所に該当の人が住んでいないということです。
また、早めに出した年賀状は「配達準備中に調査しましたがあて所に尋ねあたりません」というハンコが押されて年内に戻ってくることあります。これは、仕分けの段階で返送されてきたということです。
考えられるケース
「あて所に尋ねあたりません」と年賀状が戻ってくる場合は、以下のケースが考えられます。
・相手が転居などをして宛先の住所にもういない
・宛先に書いた住所がそもそも間違っていた
そのため相手の住所をもう一度よく確認する必要があります。郵便番号の間違いや番地抜けだけで年賀状が届かないことも少なくはありません。
いずれにしても、相手が年賀状の受け取りを拒否したわけではないので、その点は心配しないようにしてくださいね。
戻された年賀状は再送できる?
では、戻ってきた年賀状はどうすればよいのでしょうか。
冒頭でも述べましたが、戻ってきてしまった年賀状は再送することができます。年賀状に限らず、同じ理由で戻ってきた郵便物は再送可能なので覚えておくとよいですね。
まずは宛先を確認する
まずは、手元の住所と宛先に書いた住所を照らし合わせて確認をしてください。この時、郵便番号や番地まで細かくチェックすることが大切です。
それでは宛名に記載した住所が間違っていた場合、また誤りがない場合どうすればいいかをご説明します。
宛先が間違っていた場合
宛先の住所が間違っていた場合は、修正すればもう一度送ることができます。方法は郵便局の公式サイトに以下のように説明があります。
「『お返しした理由』の欄を二重線で消去し、必要に応じて正しいあて先・住所・氏名を記載してください。表面の見やすい 所に赤い文字で『再差出し』と記入してください。再度切手を貼付して最寄りの郵便 局に差し出してください。」
引用:郵便局 ホームページ
気を付けないといけないのは、年賀状には消印は押されていないけれど、再送するには切手貼付が必要になる点です。正しい住所を記入したからと言って、そのまま再送できませんので注意しましょう。
さらにもう一点、考慮していただきたいことがあります。それは、住所を修正し切手を貼って送ると、年賀状を受け取る相手には一度住所を書き間違えて送ったことがわかってしまう点です。
特に目上の方宛の場合などはそのまま再送せず、新しい年賀状で送った方が良いかもしれません。相手に悪い印象を与えることが無いよう、十分注意してくださいね。
松の内が明けてからは寒中見舞いで送り直そう
新しい年賀状で送る場合は、時期にも注意が必要です。年賀状が戻ってくるタイミングにもよりますが、松の内 (関東では元旦から7日まで、一部関西では15日まで) が明けてから年賀状が届くのはマナー違反とされています。
松の内が明けてからのタイミングだと、寒中見舞いでご挨拶をするのがベターです。
▼寒中見舞いの書き方などについてはコチラ▼
宛先に誤りがないのに返還された場合
住所に間違いがないのに返送されてきた場合、該当の郵便局に連絡すれば、無料で配達してもらえるのだそうです。ごくまれではありますが、こういったケースもないわけではないようです。そのためよく宛先を確認するようにしてください。
宛名間違いを起こさないためには?
折角投函した年賀状が「あて所に尋ねあたりません」と戻ってきてしまうと、再発送の手間がかかりますし、郵送料が二重にかかってしまいます。これを防ぐにはどうすればよいでしょうか。
引っ越しの報告を受け取ったら住所録をこまめに更新
引っ越しの報告を受け取ったら住所録をこまめに更新することが大切です。引っ越した相手の届け出から1年間は転送されるので、見落としていることに気付かないケースもあるため、注意が必要です。
年賀状を書き始める前に、前年受け取った年賀状の住所と手元の住所を照らし合わ せて確認しておくと安心ですよ。
住所は確認して丁寧に書く
郵便物は、番地や郵便番号のちょっとした間違いでも戻ってくることがあります。表書きを手書きする方は書き間違いのないように、データ入力する方は打ち間違いのないように気を付けましょう。
「郵便番号を書いているから」といって住所を省略して記す方もいるようですが、肝心の郵便番号が間違っていた場合、どこの都道府県・市町村に宛てたものなのかが分からず届けられないケースもあるようです。住所は省略せず、きちんと書くように心がけましょう。
まとめ
折角年賀状を投函したのに、「あて所に尋ねあたりません」と書かれて戻ってきたら、「折角書いたのに…」とがくっとしたことはありませんか。こうなる原因はほとんどのケースで宛先の書き間違いです。
宛名を書き間違えると、再送に費用がかかるだけでなく相手にも良い印象が伝わりません。ただでさえ年末の忙しい時期に、年賀状を出すだけでも容易ではない中、ミスをなくすことは簡単なことではありませんが、丁寧にチェックして相手に気持ち良く受け取ってもらえる年賀状を作成してくださいね!